
こんにちは!自動車ディーラーサービス勤務30年、たけぞうです。今回は近年、採用が当たり前になっている【スマートキー】について解説します!
昨日まで普通にエンジンがかけられていたのに、なぜ今日は反応しない??
ある日突然、発生する可能性のあるスマートキーの電池切れ・・
特に気温の低下する冬に発生しやすく、慌ててしまうこともあるかもしれません。
結論としては
慌てずに!【スマートキーの電池が切れても、エンジンはかけられる】です。
車種メーカーによって、若干手順は異なるものの基本操作だけでも知っておけば、応急対応としては十分です。
またスマートキーの電池交換についても解説致します。
今回の記事を参考にして頂き、安心・快適なカーライフの一助になれば幸いです。
エンジンをかける方法

スマートキーをエンジンスタートスイッチに当てる
各メーカー、様々な車種がありますが共通している操作としては、エンジンスタートスイッチにスマートキーを当てる、です。以下がその手順となります。
- ブレーキペダル(クラッチペダル)を踏む
- スマートキーをエンジンスタートスイッチに押し当てる
- エンジンスタートスイッチを押してエンジン始動
概ねこの手順になるのですが、メーカーごとの違いもあります。上記②の操作後、ブザー音がなる もしくはランプが点灯する、このどちらかの作動があり、これがエンジン始動可能の合図になります。
- ブザー音がなるートヨタ・ホンダ・ニッサン・ミツビシ
- ランプが点灯するースバル・マツダ・スズキ・ダイハツ
トヨタとスバルのエンジン始動方法をそれぞれ解説致します。
トヨタのエンジン始動例
- シフトレバーがパーキングレンジに入っていることを確認する
- ブレーキペダルを踏みながら、スマートキーのトヨタロゴの面をパワースイッチにあてる
- 「ピッ」というブザー音が鳴ったら、パワースイッチを10秒以内に押して、エンジンを始動します
スバルのエンジン始動例
- シフトレバーがパーキングレンジに入っていることを確認する
- ブレーキペダルを踏みながら、アクセスキーをエンジンスタートボタンに当てます
- エンジンスタートボタンが一度オレンジになります
- 緑色に変わったら、エンジンスタートボタンを押して、エンジンを始動します

スマートキーを当てても反応しづらいときがありますが、落ち着いて操作すれば大丈夫です。
この操作でエンジンがかからないときは・・?
この操作でエンジンがかからないときは、スマートキーの電池切れだけではなく、他の不具合も併発している可能性があります。可能性としては以下が考えられます。
- 車両側 本体のバッテリー上がり
- エンジンスタートシステムの不具合―エンジンスタートスイッチや演算しているコントロールモジュールなどの作動不良
- エンジンスタートスイッチ付近に金属部品のような信号を遮断するものがある
車両本体のバッテリー上がりに関しては、下記リンクの記事も参考にしてみて下さい。
スマートキーの電池の種類と交換方法について

スマートキーに使用されている電池はコンビニや100均などでも販売しているリチウムコイン電池(ボタン電池)です。ただしメーカーやスマートキーの種類によって電池品番が異なりますので、メーカー毎の一覧表を参考にしてみて下さい。
トヨタ | CR2450 | CR2032 |
ニッサン | CR2025 | CR2032 |
ホンダ | CR1632 | CR2032 |
マツダ | CR2025 | CR2032 |
スバル | CR1632 | CR2032 |
ミツビシ | CR2032 | |
スズキ | CR2032 | |
ダイハツ | CR1632 | CR2032 |
スマートキーの電池交換は特別な設定も必要ないのでご自身ですることも可能です。あらゆる機会を想定して、スマートキーの電池交換を試して頂くことをお勧めします。メーカーによって違いはありますが、以下の工具があればほぼ対応できます。
- 小さいマイナスドライバー
- 精密プラスドライバー
スマートキーの電池の種類や交換方法の確認はメーカー情報が確実です。メーカーによってはホームページで電池交換の車種毎検索が出来たり、電子取り扱い説明書内にも記載がございます。クルマの中に取り扱い説明書があれば、そちらで確認するのもよいでしょう。以下にメーカー毎のリンクを貼ってきますので、確認してみて下さい。
ホンダ(Hondaスマートキー) 取り扱い説明書閲覧サービス
スマートキーの電池交換は1~2年ごとに
突然スマートキーの電池切れが発生してしまっても、上記の内容を知っていれば対処できるでしょう。ただしトラブルは発生しないにこしたことはありません。スマートキーは使用状況に関わらず、期間で電池の電圧低下が発生してしまいますので、予防の意味も兼ねてスマートキーの電池は1~2年ごとに交換しましょう。
電池交換はどこで出来る?料金は?

スマートキーの電池交換は面倒だし、不安なので誰かに交換してもらいたい・・
スマートキーの電池交換は自動車ディーラーやカーショップ、ガソリンスタンドなどで実施してもらえますが、事前に作業できるかの確認をとっておくことをお勧めします。理由は以下の通りです。
- 作業時間の短縮による時間の節約
- プロによる正確な診断および作業
- 作業保証が受けられることもある
またその時に電池交換の料金も確認しましょう。電池交換の料金は一般的に500~1,500円が相場となります。自動車ディーラーであれば、クルマの車両データを伝えることで、より正確な見積りを出すことが可能です。
まとめ
今回は【スマートキー】が電池切れ・・エンジンのかけ方と対応方法を解説しました。
結論としては、【スマートキー】の電池が切れてもエンジンはかけられます。
・エンジンをかける方法―各メーカーで共通している操作はスマートキー本体をエンジンスタートスイッチに当てる。その後の動作はメーカーにより異なるので、トヨタとスバルで解説。落ち着いて操作してみましょう。
・この操作でエンジンがかからないときは?―別の原因、例えば車両側のバッテリー上がりの可能性も考えられますので、別記事を参考にしてみて下さい。
・スマートキーの電池の種類と交換方法について-リチウムコイン電池(ボタン電池)を使用しておりますが、電池サイズはメーカー、鍵の種類により異なりますので、メーカーごとの一覧表を作成しました。また電池交換は工具が必要な場合もあります。
・スマートキーの電池の種類や交換方法の確認はメーカー情報が確実です。メーカーごとのリンクを貼っておきましたので、確認してみて下さい。
・スマートキーの電池交換は1~2年ごとに交換しましょう。作業を依頼するときの相場としては500円~1,500円くらいです。
普段は使えて当たり前になっていると思いますが、突然の不具合が起きてしまうと慌てたり、余計に手間が増えたりしてしまいます。今回の記事を参考にして頂き、万が一に備えつつスマートキーの点検をしてみるのもいかがでしょうか?
皆様のカーライフが充実したものになりますように。今回もご一読頂き、ありがとうございました。