超重要!クルマにとってのシビアコンディションって何?日常の中で出来る事4選

超重要!クルマにとってのシビアコンディションって何?日常の中で出来る事4選

クルマのシビアコンディションって何?聞いた事ないし、知ったところで何も出来ないし・・

言葉から想像すると、過酷な使われ方ってことかしら?私は普通に街乗りしかしていないから、大丈夫だと思うわ。

こんにちは!自動車ディーラーでサービスに携わり続けて30年、たけぞうです。今回はクルマのシビアコンディションについて解説します。

結論から言うと、シビアコンディションを知ることは、とても大切!!

クルマを調子よく使い続ける為には、ぜひ知っておきたいところですね。

今回の記事では

  • シビアコンディションって何?
  • 案外、シビアコンディションに当てはまってるかも?
  • 超重要!!日常の中で出来ること4選

1.シビアコンディションって何?

定期的にエンジンオイル交換はしているし、シビアコンディションを知らなくても問題はないんじゃないかな?

シビアコンディションを知らないでクルマを使うことのデメリットは以下です

  • クルマにとって過酷な状況に気が付かず、余計にメンテナンス費用がかかることになる
  • 新車保証期間超過でいつの間にか保証が受けられなくなる
  • メーカー推奨の点検時期を見過ごしてしまう
たけぞう
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シビアコンディションを知り、自分の状況と照らし合わせてみましょう。

走行距離が多い(目安:20,000km以上/年)

クルマは走れば走るほど、摩擦・摩耗、劣化してしまう部品がたくさんあります。エンジンオイルなどの油脂類やタイヤなど、走行距離によって汚れ・劣化・摩耗は進行してしまいます。

悪路(凹凸路、砂利道、未舗装路)での走行が多い

運転していて体に衝撃・振動を感じるような路面では、サスペンションなどの足回り系統の疲労や石などによる直接のダメージ、砂・ほこりによる目詰まりや各部品の動きを妨げてしまう事があります。

登坂や下り坂、山道での走行が多い

登坂では平坦路を走っている時よりはるかにエンジンの負荷が大きくなっております。また下り坂や山道ではブレーキを強めに踏まなくてはいけなかったり、使用回数・頻度が増えて、ブレーキパッドやブレーキローター摩擦・摩耗の原因となってしまいます。

短距離走行の繰り返しが多い

1回当たりの走行が8km未満だと短距離走行に該当します。クルマはある程度暖機された、適正温度状態で本来の性能を発揮しますので、短距離走行下ではクルマの負担が大きくなっている場合がございます。

たけぞう
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オイル内に混ざってしまう水分が蒸発しきれず、オイル劣化が早くなってしまうこともあります。

低速走行やアイドリング状態が多い

時速30km/h以下の走行は低速走行に該当します。あまりに低速やアイドリング回転の様な低回転での使用が多いと、走行風による冷却ができなくなってしまうので、特に夏などは過熱による影響が出る可能性があります。

たけぞう
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真夏は人も車もオーバーヒートには十分気をつけましょう。

雪道での走行が多い

自動車メーカー「ホンダ」は雪道での走行もシビアコンディションとして定義しております。極低温での使用もクルマにとっては過酷なのですが、降雪時に道路へ撒かれる融雪剤がクルマの錆・腐食の原因になり、時には大きなダメージを与えてしまうからです。

2.案外、シビアコンディションに当てまってるかも?

上記、各項目での走行が走行距離の30%以上を占める場合、シビアコンディションに該当すると各自動車メーカーが定義づけております。(走行距離が多い 20,000km以上/年 は除く)

実際の使用状況を想定し、シビアコンディションの各項目と照らし合わせて、確認してみましょう。

使用状況を想定してみる

例)平日5日間 通勤片道4km  土日2日間で80kmくらいの使用

走行距離が多い・・・1週間の総走行距離  平日40km+土日80km=120km 年間で見ても20,000km走行には達しないので、走行距離が多いには該当しません。

短距離走行の繰り返しが多い・・・平日通勤での使用が該当します。1週間の総走行距離が120kmなので、この30%である36km以上の40kmが短距離走行にあたります。

その他、道路状況によっては悪路・登降坂路・低速走行やアイドリング状態が多いに該当する可能性もあります。(低速走行やアイドリング状態に関しては、運転時間および駆動時間も考慮する必要あり)

感覚ではなく、数値で置き換えてみる

ご自身の使用状況を振り返ってみて如何でしょうか?要点としては数値で置き換えてみる、ですね。

  • あまり距離を乗らないから
  • 週末しか使わないから
  • 高速道路なんて時々しか使わないから

これらだけでは正確な判断ができず、クルマにとっては案外、シビアコンディションにあてはまる場合もあります。クルマを調子よく使い続ける為には、まず今の状況を確認する事が大切です。

また、日本国内でクルマを使用しているとむしろシビアコンディションが一般的、という考えもあります。

  • 近所への買い物や送り迎えなどは、ほぼ「短距離走行の繰り返しが多い」に該当してしまう。
  • 地域・場所によっては渋滞と信号待ちが当たり前になっており、どうしても「低速走行やアイドリング状態が多い」になってしまう。
  • そもそも、日本の気候「高温・多湿」がクルマにとっては非常に厳しい環境。

3. 日常の中で出来る事4選

ここまでで、クルマの使用状況は確認できたと思います。シビアコンディションを避ける、もしくは日常で出来る事とは?

エンジンオイル交換時期を把握する

クルマの状態がわかったら、エンジンオイル交換時期を把握しましょう。各メーカーはシビアコンディションでのエンジンオイル交換時期を明示しておりますので、これは忘れずに!

シビアコンディションでのエンジンオイル交換目安

  • 6ヶ月・・期間で判断するか
  • 5,000~7、500km走行・・距離で判断するか

このスパンを守って頂けると、エンジンオイルが極端に劣化する前に交換している事になりますので、エンジン内部の摩擦・摩耗の減少効果があります。

保証期間超過に気を付ける

クルマには保証期間が設けられている事があります。

新車保証期間を例にしてみましょう。

  • 一般保証・・3年もしくは60,000kmどちらか早い方まで
  • 特別保証・・5年もしくは100,000kmどちらか早い方まで

いずれにしても、「期間」もしくは「走行距離」がポイントになってきます。特に距離を乗られる方はうっかり保証期間超過になっていた、という事の無いように気を付けましょう。

*保証整備が受けられる条件として、定期点検の入庫履歴やメンテナンス状況の確認が求められる事がございます。

短距離走行を控える

クルマは走らせて移動の手段や荷物を運んだりするものではありますが、短距離走行を控えるという事は非常に効果的です。ただしその代わりに歩いたり、自転車や公共交通機関を使ったりと時間と手間はかかってしまいます。これは無理なくできる程度でいいと思います。むしろ悪天候や時間の無い時ほどクルマの使用価値はありますので。

クルマもウォーミングアップを

突然ですが、皆さんご自身がランニング(ジョギング・ウォーキングなんでも良いのですが)をする時をイメージしてください。朝起きて、いきなり全力疾走する方ってあまりいらっしゃらないと思います。体も思うように動かないし、むしろ無理してどこか痛めてしまいそうだし・・ ウォーミングアップは自身の状態をベストにしていく為に必要な事です。

クルマも走り始めはウォーミングアップをお勧めします。

  • エンジンを始動させてから即発進するのではなく、30秒ほどアイドリングをさせ、エンジン内でエンジンオイルを循環させてから発進する。
  • 走り始めてから、エンジンだけでなくタイヤやサスペンションその他パーツも暖機運転をさせるイメージで乗る。

*条例にて「アイドリングストップ」が義務付けられている都道府県があります。対象地域で暖機運転の為のアイドリング時間が罰則になる可能性がございますので、ご確認をお勧め致します。

4.まとめ

今回はシビアコンディションについて考えてみました。ご自身の使用状況と照らし合わせて、如何でしたでしょうか?以下にまとめてみました。

  1. シビアコンディションって何?
  2. 案外、シビアコンディションに当てはまってるかも?
  3. 日常の中で出来る事4選

まずは今の状況を確認して、必要なメンテナンスを実施することによってクルマは安心・安全・快適に使って頂けるようになります。今回の記事が皆様の充実したカーライフの一助になれば幸いです。

今回もご拝読頂きまして、ありがとうございました。

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